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今回は前回の続きでプロ野球選手になるのに
甲子園出場する事は必要か?
についてお話ししていきます。
前回の記事で甲子園に出場することで注目度が高まり
プロ入りの可能性が高くなることをお話ししました。
特にピッチャーに関しては70%以上の確率でプロ野球選手になることができます。
では甲子園に出場するメリット、デメリットとは何でしょうか?
まずは順を追って見ていきましょう。
甲子園に出場するメリット
前回もお話ししましたが、甲子園に出場するメリットは何があるでしょうか?
全国的に注目される
甲子園はテレビで全国放送されるため非常に注目されます。
それに伴い、知名度が高くなり、プロのスカウトからも注目されます。
前回の記事でもお伝えしましたが、甲子園で優勝した場合、
投手に限るとプロに指名される確率が約70%を超えるため、
それだけ甲子園の影響というのは大きいのです。
プロ以外の選択肢も増える
甲子園に出ることでプロに進めなくても
大学や社会人チームから声がかかる可能性も上がります。
実際の話、大学で野球を続ける場合、甲子園出場が推薦条件という場合もあるくらいです。
前回の記事でもお伝えしましたが甲子園に出場することによって
次の進路への選択肢が増えることは間違いないでしょう。
甲子園での活躍で評価が上がった実例
ではここからは実際に甲子園に出場して大活躍した結果、
評価が大きく上がった選手の実例を見てみましょう。
実例1:斎藤佑樹選手(早稲田実〜早稲田大〜北海道日本ハムファイターズ)
甲子園での活躍で評価が大きく上がった選手の代表例が斎藤佑樹選手でしょう。
この大会は田中将大投手(駒大苫小牧〜東北楽天ゴールデンイーグルス)が注目された年でしたが、
その田中投手と決勝戦で投げ合い延長15回引き分け、
その後の西試合に投げ勝ち見事優勝を果たしました。
マウンド上で青いタオルハンカチで汗を拭く姿からハンカチ王子と呼ばれ、
甲子園でのインパクトが強かった選手の1人と言えるでしょう。
実例:2 今井達也選手(作新学院〜埼玉西武ライオンズ)
2016年夏の甲子園で全国優勝を果たした作新学院のエースだった今井達也選手ですが、
甲子園に出場前は、プロ注目の選手ではあったものの、
この年の高校生は藤平尚真投手(横浜〜東北楽天ゴールデンイーグルス)、
寺島成輝投手(履正社〜東京ヤクルトスワローズ)、
高橋昂也投手(花咲徳栄〜広島東洋カープ)の
「高校生BIG3」と呼ばれる3人が非常に注目されていました。
この3人が揃って甲子園出場する中、今井選手擁する作新学院は順調に勝ち上がり、
見事全国優勝を果たしたのです。
その後、2016第11回 BFA U18アジア選手権の日本代表として選出され、そこでも見事優勝を果たし、
いつしか「高校生BIG3」から「高校生BIG4」と呼ばれるほどに飛躍を遂げました。
そして、その年のドラフト会議で埼玉西武ライオンズから見事1位指名を受けるのです。
甲子園前からプロに注目されていた今井選手ですので、
おそらく甲子園での活躍がなくてもプロに指名されたかもしれませんが、
ドラフト1位にまで評価が上がったのは甲子園の影響というのは言うまでもありません。
実例: 3 中村奨成選手(広陵〜広島東洋カープ)
2017年夏の甲子園で準優勝した広陵の中村奨成選手も甲子園で評価を上げた選手です。
中村選手も甲子園前から強肩キャッチャーとしてプロから注目された選手ですが、
広島県大会では厳しいマークに遭い、バッティングの調子は良くありませんでした。
またこの年は、高校生野手が注目されていて、
清宮幸太郎選手(早稲田実〜北海道日本ハムファイターズ)、安田尚憲選手(履正社〜千葉ロッテマリーンズ)の
東西のスラッガーが人気を集めていました。
中村選手は3年夏まで甲子園出場がなく、
すでに甲子園で活躍していたこの2人に比べると注目度は高くありませんでしたが、
最後の夏の甲子園でなんと6本のホームランを放ったのです。
これは過去に1985年にPL学園の清原和博選手が放った5本のホームラン記録を超えるもので、
実に32年ぶりの快挙となったのです。
これによって評価が跳ね上がり、その年のドラフト会議で広島東洋カープにドラフト1位指名されました。
このように甲子園での活躍がその後の運命を大きく変えた事例でした。
甲子園に出場するデメリット
甲子園に出場するメリットがあればデメリットがあるのも事実です。
ここからは甲子園に出場することによってのデメリットをお話ししていきます。
投手の肩、肘へのダメージ
投手の肩、肘へのダメージは甲子園に出場するデメリットと言うより
甲子園で上まで勝ち上がった場合のデメリットと言えるでしょう。
近年は複数の投手を揃えるチームも増えてきましたが、
エース1人で投げ抜くと言うチームもまだ見受けられます。
そのようなチームが甲子園の決勝まで進んだ場合(現在では1周間500球の投球制限があるため1人で投げ抜くのは実質不可能)、
そのチームのエースの肩、肘には大きなダメージが蓄積されていきます。
これは人によって個人差がありますが、
甲子園での連投が影響して後の野球人生の中でケガをするケースと言うものがこれまでも見受けられました。
1人のエースが甲子園の決勝まで投げ抜くことが美談として語られることもありますが、
その代償は非常に大きいと言えるでしょう。
先述の斎藤佑樹選手も甲子園を1人で投げ抜き、
その後の大学野球でも1年生から数多く投げていた影響からか
プロ入り後は度重なるケガに苦しみました。
このようなケガのリスクを避けるためにも連投が続きそうな場合は、
登板を避けることも自ら訴える必要があるでしょう。
上級生からのいじめに遭う
これは非常に悲しいことなのですが、
甲子園に出場して注目されたことによって
進学先の大学の野球部で上級生からいじめに遭うケースがあるのです。
こういった悲しい事態を避けるためには、
進学先の情報を出来る限り集めることが必要でしょう。
実際にあった話では上級生のいじめによって大学を退学することになったと言う話もあります。
野球に専念できない環境は本人にとってプラスにはなりませんので、
進学先選びには慎重にならないといけません。
まとめ
では今回のまとめです。
このようにメリットがあれば、デメリットもありますが、
デメリットに関しては予防策を立てておけば、十分に防ぐことが可能です。
それ以上に甲子園に出場することによるメリットは大きいといえますので、
みなさんも目標は高く持って日々練習に取り組んでいきましょう。
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